オキナワクジャクシダ(沖縄孔雀羊歯)

Adiantum flabellulatum


オキナワクジャク(新葉)

  • 科名・属名 :
     イノモトソウ科 ホウライシダ属

  • 特徴 :
     草丈10〜30cmの常緑性シダ。
     葉柄は光沢のある黒褐色〜黒色で、表面(向軸側)に溝があり、そこに毛がある。
     葉身は掌状に分岐するか3回羽状複葉で、羽状に分岐する小羽片が数対つき、長さ約20cm、幅約25cm。単羽状の羽片は10対以上の小葉をつけ、小葉は扇形、薄いが硬く、長さ約1.5cm、幅約1.3cmになる。羽軸と小葉の柄には毛があるが、小葉の両面は毛がない。新葉は赤みを帯びる。
     胞子嚢群は小葉の縁につき、円形からやや長く、1〜数個つく。
     別名 オキナワクジャク

  • 分布・生育地 :
     九州(天草、屋久島以南)〜沖縄 (国外:アジアの熱帯域)
     山地のやや乾燥した林下

  • 撮影月日・場所 :
     2008年3月4日  沖縄県西表島
     中・成葉 2007年2月17日    同  上
     (上、中は拡大写真あり、写真をクリック)
     下・胞子嚢群 2008年3月4日    同  上

  • 撮影記 :
     南西諸島の少し乾いた山地の林下に多いシダで、ヒトデのような形が面白いシダある。
     形が面白いだけでなく、上の写真のように若い葉は赤みを帯びていて、濃い緑色の成葉と一緒に生えていると、色のコントラストはより一層美しい。
     胞子嚢も新葉につくときれいなのだが、中の写真のような普通の緑色になった成葉の縁でないと付かない。
     成葉は見た目より硬く、胞子嚢もこんもりと盛り上がり硬い。

  • その他のシダ
オキナワクジャク

胞子嚢群