オトメクジャク(乙女孔雀)

Adiantum edgeworthii


オトメクジャク1

  • 科名・属名 :
     イノモトソウ科 ホウライシダ属

  • 特徴 :
     草丈20〜30cmの常緑性シダ。
     根茎は短く斜上し、葉を叢生する。鱗片は線状披針形で、長さ3〜4mm、中心部は黒色で、周縁は暗褐色。
     葉身は単羽状で、長さ15〜20cm、幅約2cm。中軸の先端はしばしば長く延び、先端に芽をつける。羽片は半月形で無柄か短い柄があり、長さ約1cm、幅約5mm。先は円頭か鈍頭、全縁は1/3くらい切れ込んで裂片を作る。葉柄は光沢のある紫褐色で、長さ5〜13cm。
     胞子嚢群は裂片に広くつき、反転した裂片(偽包膜)は円形〜長楕円形。

  • 分布・生育地 :
     九州(大分県)  山地の日当りのいい岩上

  • 撮影月日・場所 :
     2011年9月3日  大分県1
     中 2010年6月13日  大分県2
     下・胞子嚢群 2011年9月3日  大分県1

  • 撮影記 :
     ホウライシダ属は以前ホウライシダ科に分類されていたが、最近の分類ではイノモトソウ科の中に入れられている。
     このシダ、海外では中国やインドにかけて分布しているが、日本では大分県の2ヶ所だけに知られる希産種である。
     2ヶ所とも県の天然記念物に指定され、そのどちらも訪れたが現地にはその看板が立てられていた。しかし、看板の近くを探しても見当たらず、大分離れた場所にあった。
     自生地から離れた場所に看板があるというのは盗掘を危惧したのかもしれないが、こんなシダまで採っていく人がいるのかと思うと、やりきれない気がした。
     中の写真のように、しばしば中軸が長く伸び、伸びた部分には羽片をつけず、先端に芽をつけるようだ。

  • その他のシダ
オトメクジャク2

胞子嚢群