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- 科名・属名 : イワデンダ科 ノコギリシダ属
- 特徴 :
草丈70〜90cmの常緑性シダ。
根茎は斜上〜直立し、葉を叢生する。
葉身は2回羽状複生で卵状披針形〜三角状広披針形、長さ50〜60cm。羽片は線状披針形、鋭頭、短い柄がある。小羽片は長楕円形、長さ1.5〜2cm、鈍頭で基部は羽軸に沿着し、縁は波状縁。質はやや多肉の草質。葉柄は緑色〜褐色で長さ20〜35cm、汚褐色の鱗片をつける。
胞子嚢群は中肋と辺縁の間につき、ほぼ真っ直ぐで、包膜は全縁〜微鋸歯縁。
- 分布・生育地 :
九州(トカラ列島以南)〜沖縄 やや湿った山地林下
- 撮影月日・場所 :
2013年1月29日 沖縄県国頭郡 下・胞子嚢群 同 上
- 撮影記 :
本土の1月は、基本的に花の撮影は冬眠状態だ。わずかにシダ探しくらいしかない。
その点南の島はさすがに亜熱帯だ。この時期訪れても何らか花を見ることができる。
それでも中心はやっぱりシダだ。ほとんど常緑性のうえハブの心配も少ないので、やや安心して歩き回ることができる。
このシダも、夏ならちょっと及び腰にならざるを得ない湿気の多い沢沿いの林下で見つけた。
小羽片の基部が羽軸に沿着し、線形のソーラスの様子から、すぐにこのシダに思い当たった。
その他のシダ
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