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- 科名・属名 : イワデンダ科 ヌリワラビ属
- 特徴 :
草丈50〜90cmの夏緑性シダ。
根茎は長く匍匐し、込み合って葉をつける。
葉は3回羽状全裂〜4回羽状中裂、葉身は卵状三角形〜広三角形、長さ(33-)36〜46(-58)cm、幅(23-)28〜42(-58)cm。側羽片は狭三角状長楕円形、長さ(14-)22〜28(-34)cm、幅(9-)11〜15(-19)cm、長鋭尖頭で有柄。小羽片は三角状卵形、鋭尖頭〜鈍頭、羽状に深裂〜全裂し有柄。最終裂片は長楕円形、円頭で鋸歯縁〜歯牙縁。質は草質、緑色で無毛。
葉柄は黄褐色〜赤褐色で光沢があり、長さ(19-)27〜38(-51)cm。下部の鱗片は披針形〜広披針形、淡褐色〜褐色。上部の鱗片は毛状。
胞子嚢群は中肋に接して斜めに左右交互につき、長楕円形〜楕円形で少し曲がり、長さ2〜3mm。包膜は長楕円形〜楕円形、成熟すると隠れる。
- 分布・生育地 :
本州〜九州(熊本、宮崎県以北) (国外:朝鮮、中国) 山地のやや湿った林下
- 撮影月日・場所 :
上・全体 2011年11月8日 東京都八王子市1 (上は拡大写真あり、写真をクリック) 中・胞子嚢群1 2009年7月4日 同 上2 左下・胞子嚢群2 2011年11月8日 同 上1 右下・葉柄 同 上
- 撮影記 :
葉柄の光沢のある赤褐色〜黄褐色を漆を塗ったと見立て、この和名がつけられている。
そう言われれば確かに葉柄はそれっぽいが、このシダで最初に感じるのは、葉柄が中肋に極端に接し、斜上してつくことである。この胞子嚢群を見るだけで同定ができる。
東京都の高尾山の周辺でもちょくちょく見られる。
その他のシダ
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