|
- 科名・属名 : イワデンダ科 シケチシダ属
注.APG分類では、学名(f. musashiensis)
- 特徴 :
草丈30〜80cmの夏緑性シダ。
根茎は横走し、葉を込み合ってつけ、広披針形で褐色の鱗片をつける。
葉身は広披針形〜楕円形、2回羽状中裂〜複生し、長さ25〜50cm、幅12〜35cm。切れ込みの深いものは小羽片が羽状に中裂する。裂片は長楕円状披針形、小羽片の基部は羽軸に流れて狭い翼となり、先は鈍頭〜円頭。質は薄い草質、表面はやや光沢のある緑色、裏面は淡色。羽軸の基部には肉質の突起がある。葉の各軸に有節の多細胞毛がある。葉柄は長いものでは45cmちかくなり、緑色で紫紅色を帯びることがあり、淡褐色で披針形の鱗片を疎らにつける。
胞子嚢群は長楕円形〜線形、長さ約4mm、時にY字状になることもあり、小羽片の辺縁と小羽軸の中間かやや小羽軸寄りにつく。
- 分布・生育地 :
本州〜九州 (国外:朝鮮南部、中国中南部〜ヒマラヤ) 低地の林下のやや湿った所
- 撮影月日・場所 :
2013年5月17日 東京都高尾山 (上は拡大写真あり、写真をクリック) 中・胞子嚢群 2014年6月23日 同 上 下左・胞子嚢以下全て 同 上
- 撮影記 :
シケチシダの葉の各軸に毛の多いタイプに対して変種として学名(var. pilosella)がつけられている。
しかし、「日本の野生植物(シダ編)」でも毛の有無で分けることは難しいとの見解が記され、APG分類では品種として学名(f. musashiensis)がつけられている。
高尾山は昔から寺社領として自然が保護されていたため多くの植物が見られ、hanamistとしてはいつ出かけても楽しい山だ。
このシダはそんな高尾山にいくつかあるハイキングコースの沢沿いのコースで見られる。
同じ科の仲間の花
|