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- 科名・属名 : イワデンダ科 イワデンダ属
- 特徴 :
草丈3〜20cmの夏緑性シダ。
根茎は短く、斜上〜直立し、葉を叢生する。
葉身は線状披針形〜卵状披針形、1〜2回羽状複葉で、長さ4〜10cm、幅1.5〜4cm。羽片は5〜20対、羽状に中〜深裂し、無柄で基部は広いくさび形〜切形。質は草質で柔らかく、淡緑色。葉柄は長さ0.5〜5cm、下から1/3のところに関節があり、基部に広披針形で黄褐色の鱗片がある。
胞子嚢群は裂片の切れ込み近くに普通1個(時に〜3個)つき、包膜は小皿状で完全に細裂する。
- 分布・生育地 :
北海道、本州(関東、中部地方)、四国(剣山) (国外:北半球の温帯) 亜高山帯〜高山帯の岩隙(特に石灰岩の岩隙)
- 撮影月日・場所 :
2011年7月26日 山梨県南アルプス 下・胞子嚢 同 上
- 撮影記 :
南アルプスの3000m越えの稜線、天気はいいものの風が強く、思った以上に寒く感じる。
岩間を縫うように伸びる登山道を喘ぎながら登る。
それでも何か高山植物が咲いていないかとキョロキョロ辺りを見回しながら進むと、岩隙の小さなシダが目に入った。
岩陰に屈み込んでよく見ると、石灰岩地に多いというこのシダだった。
小ささもあってかなりの時間をかけて撮影したが、岩陰にのせいか思ったより寒くなかった。
その他のシダ
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