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- 科名・属名 :
イワデンダ科 ウラボシノコギリシダ属
- 特徴 :
草丈30〜100cmの常緑性シダ。
根茎は長く横走し、線状披針形で褐色〜茶色の鱗片があり、少数の葉を疎らにつける。
葉は単羽状複生、やや2形で、胞子葉の葉身は、卵状三角形〜長楕円形、長さ20〜40cm、幅10〜20cm。葉柄は褐色となることもあり、長さ30〜60cm。栄養葉の葉身は、卵状三角形で、長さ約30cm、幅20cm以下。葉質は紙質で、上半部の羽片は基部が中軸に沿着、羽片は浅裂〜中裂し、胞子葉の方が切れ込みは深い。裂片は鈍頭〜円頭、鋭鋸歯縁、下部の羽片には短柄がある。
胞子嚢群は円形〜楕円形で、裂片のやや中肋近くに1列に並び、包膜はほぼ円腎形か鉤形、辺縁は細裂する。
- 分布・生育地 :
本州(関東、北陸地方以西)〜九州 低山地の林下
- 撮影月日・場所 :
2007年10月6日 佐賀県武雄市 下・胞子嚢 同 上
- 撮影記 :
林下の岩場の登山道を登っていくと、道端のこのシダが目に入った。
初めての出会いだったが、羽片の基部が中軸に沿着した形からすぐにこのシダであることがわかった。
全体の形、中肋沿いに並ぶ胞子嚢群といい、なんとも格好いいシダで、個人的には好きなシダの一つである。
関東地方以西の分布で、図鑑にはやや稀とあるが、その後長崎県の山でも出会った。
その他のシダ
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