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- 科名・属名 : イワヒバ科 イワヒバ属
- 特徴 :
草丈25〜50cmの常緑性シダ。
地下茎は地上や泥、コケの間を長く匍匐し、先端は次第に地上茎となる。地上茎は3〜4回側枝が羽状に分枝し葉身状になる。
葉身状の部分は、広卵状三角形で先は鋭頭、長さ12〜25cm、幅5〜10cm。葉は主茎の基部にで疎らについて圧着し、わら色、同形で左右相称、先端は細くなって鋭頭。葉柄状に相当する部分の長さは葉身状の部分とほぼ同長。
枝の葉は2形、匍匐茎の背葉は、卵形で左右非相称、長さ(1.2-)1.3〜1.9(-2.5)mm、幅(0.6-)0.7〜1(-1.4)mm。先端部では鋭尖頭で芒状に伸び、辺縁は微鋸歯縁で顕著な半透明の膜状になり、長さ(1.5-)2.2〜2.6(-3)mm、幅(0.9-)1〜1.2(-1.3)mm。匍匐茎の腹葉は、長楕円形〜広長楕円状披針形で左右非相称、長さ(1.1-)1.4〜1.8(-2)mm、幅(0.5-)0.7〜1.1(-1.3)mm、先端部は鈍頭〜鋭頭、微鋸歯縁で、長さ(1.9-)2.4〜2.9(-3)mm、幅(0.8-)1.1〜1.4(-1.6)mm。質は薄い紙質、淡緑色、先端に褐色の無性芽をつける。
胞子嚢は枝の先に1個頂生し、長さ(0.2-)0.3〜0.7(-1.2)cm、幅(0.5-)0.6〜0.9(-1.3)cm。
- 分布・生育地 :
沖縄(沖縄島、石垣島、西表島) (国外:中国、台湾、フィリピン、ベトナム) 岩上、樹幹に着生
- 撮影月日・場所 :
上・全体 2009年9月25日 沖縄県西表島 (上は拡大写真あり、写真をクリック) 下・胞子嚢群 同 上
- 撮影記 :
普段ならかなりの水量のある滝、この年は雨が少なくわずかな水量しかなく、滝壺の近くまで近寄ることができた。
滝壷近くの岩上にちょっと変わった感じのイワヒバの仲間のシダが生えていた。
何かなと思って撮影したが、目的はこの近くにあるというラン、そちらを探すのに気がはやっていて全体を1カット撮影しただけだった。
後で調べると日本では沖縄にしかない本種で、胞子嚢穂や細部を撮影しなかったことを悔やんだ。
胞子嚢穂の写真は全体写真をトリミングしてみたが、やはりかなり無理のある写真になってしまった。早く撮り直ししたいものだ。
その他のシダ
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