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- 科名・属名 : イワヒバ科 イワヒバ属
- 特徴 :
草丈(直立茎)(-5)7〜10(-12)cmの常緑性シダ。
主茎は柔らかく、黄緑色で短く匍匐し、径(0.5-)0.7〜0.9(-1.1)mm、小さなマット状になる。
直立する小枝は単生で分岐しない。
葉は茎にらせん状に着いて開出し、披針形〜広披針形、長さ(1.8-)2.4〜3.4(-4.7)mm、幅(0.3-)0.5〜0.8(-0.9)mm。先は鋭頭〜鋭尖頭、縁には疎らに鋸歯がある。
胞子嚢穂は単生し、直立して茎に頂生し、長さ(1.1-)1.6〜2.3(-2.9)cm、径(5.2-)6.6〜8.4(-11)mm。胞子の熟す頃には淡黄緑色となる。胞子葉も同形でらせん状に密生する。
- 分布・生育地 :
北海道〜本州(中部地方以北) (国外:ロシア、ヨーロッパ、北米) 高山帯、亜高山帯のやや湿った草地、こけのついた岩上
- 撮影月日・場所 :
2014年8月19日 岩手県早池峰山 (上は拡大写真あり、写真をクリック) 下・胞子嚢穂 同 上
- 撮影記 :
晩夏の早池峰山、この年は毎日雨続きで風も強く、多くの登山客が途中で引き返しているとのことだった。
この日、青空は見えなかったものの午前中は何とかガスっているだけ、いくつか目的の花を撮影し、急な登山道を下り始めた。
ところが、下り始めてすぐに雨が降り出した。昔この山で雨に遭い滑って怪我をしたことがあるので、滑りやすくなった足元に気をつけながらゆっくりと降りた。
濡れるのでカメラもしまっていたが、ガレた岩の間に薄黄緑色の小さなシダが生えているのに気がついた。
確かこのシダだったはずと、岩場に座り込んで撮影した。色が薄く枯れかけているのかと思ったが、後で調べると胞子が熟す頃にはこんな色になるとのことだった。
その他のシダ
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