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- 科名・属名 : イワヒバ科 イワヒバ属
- 特徴 :
長さ30〜60cmの常緑性シダ。逸出帰化。
主茎は地上を長く匍匐し、側枝は羽状に分枝して葉身状になる。
葉は2形、匍匐茎の背葉は卵形〜狭卵形、長さ(2.5-)2.8〜3.5(-4.3)mm、幅(1.3-)1.4〜1.6(-1.8)mm。先端部の背葉は、長さ(1.0-)1.2〜1.6(-2.0)、幅(0.6-)0.7〜0.8(-1.1)mm。鋭尖頭で全縁で白膜がある。腹葉は長楕円形〜卵形、長さ(2.5-)2.8〜3.4(-3.9)mm、幅(1.2-)1.5〜2(-2.2)mm、先端部は長さ(1.6-)1.7〜2.1(-2.5)mm、幅(0.7)0.8〜1(-1.3)mm、鋭頭〜鋭尖頭で全縁で白膜がある。背葉、腹葉とも質は草質、緑色〜青緑色で紺色の光沢がある。
胞子嚢穂は四角柱状、長さ(0.6-)0.9〜1.2(-1.4)cm、幅(0.3-)0.4(-0.5)cm。胞子葉は同形で、卵状三角形、鋭尖頭で全縁。
- 分布・生育地 :
逸出帰化(中国南部〜西南部原産、東インドの説もあり) (国外:原産地以外は?) 人家近くの垣根の下、道端
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2012年11月6日 鹿児島県南さつま市 中上・全体2 2013年8月17日 栃木県鹿沼市 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 中下・胞子嚢穂1 同 上 下・胞子嚢穂2 2019年8月30日 高知県高岡郡
- 撮影記 :
シダ植物に帰化というのはそう多くないが、このシダは園芸用に中国から持ち込まれたものが、所々に逸出帰化している。
図鑑には逸出し人家近くの垣根の下などに生育すると書かれているが、何度か見かけたのはいずれも人家からは遠く離れた林道や登山道際の林下で見かけた。以外に広く帰化し、増えているのかもしれない。
特徴は青緑色の葉の表面にある紺色の光沢で、これが和名の由来となっているが、見方によっては美しいというより気味が悪いという人もいるくらいの妖しい色だ。
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