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- 科名・属名 : イワヒバ科 イワヒバ属
- 特徴 :
草丈30cmになる常緑性シダ。
主茎は地上を長く匍匐し、径(0.6)0.7〜0.9(1.1)mm、所々に側枝と担根体を出し、疎らに2形の葉をつける。
側枝は低く斜上し、1〜3回分枝し、相接して葉をつける。
背葉は圧着して2列につき、左右不相称の卵形〜狭卵形で鋭頭、基部は外側で耳形となり、ほぼ全縁、匍匐茎で長さ(2-)2.2〜2.4(-2.6)mm、幅0.9〜1.2(-1.6)mm、先端部で(1.3-)1.5〜2.1(-2.9)、幅(0.5-)0.7〜0.9(-1.1)mm。質は草質で柔らかく、淡緑色。
腹葉は開出してつき、左右不相称の五角状卵形〜卵形で鈍頭〜鋭頭、ほぼ全縁、匍匐茎で長さ(2-)2.3〜2.8(-3.1)mm、幅(1.1-)1.3〜1.5(-1.8)mm、先端部で長さ(1.9-)2.1〜2.5(-2.9)mm、幅(1-)1.2〜1.5(-1.8)mm。質や色は背葉と同じ。
胞子嚢穂は四角柱状、長さ(0.4-)0.7〜1.1(-1.6)mm、幅(1-)1.3〜2.1(-2.8)mm。
- 分布・生育地 :
北海道(檜山)〜沖縄 (国外:朝鮮、中国、台湾、東南〜南アジア) 低地や山麓の林下
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2017年6月17日 神奈川県箱根 中上・全体2 2016年10月12日 同 上 (上、中は拡大写真あり、写真をクリック) 中下・主茎(匍匐枝) 2017年6月17日 同 上 下・側枝 同 上
- 撮影記 :
京都府の鞍馬山で見つけられ、コケ(苔)のような植物であることから和名がつけられている。
ほぼ日本全土に分布し割合に普通のシダであるが、北海道や本州北部、沖縄では珍しいシダである。
写真は箱根で撮影したものだが、単独で生えていることは少なく、写真のように地表を覆って群生していることが多い。
その他のシダ
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