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- 科名・属名 : イワヒバ科 イワヒバ属
- 特徴 :
草丈10〜35cmの常緑性シダ。
茎は基部で匍匐し、数回分岐して斜上する。基部は太さ径2mmにもなる。
側枝は数回分岐して扇状に広がる。
葉は2形、主軸ではやや疎らに、小枝では密につき、緑色〜深緑色。
腹葉は開出してつき、長楕円形〜やや歪んだ平行四辺形、長さ約4mm、幅約2mm。先は鋭頭〜やや鈍頭、基部は上が広く、下が狭い非相称形。下部の辺縁には微鋸歯がある。背葉は広披針形、長さ1.2〜1.7mm。鋭頭〜鋭尖頭で辺縁に突起がある。
胞子葉は栄養葉と同形、広卵状披針形〜卵形、鋭尖頭で先は尾状に伸び、はっきりした鋸歯縁がある。胞子嚢穂は小枝に1〜2個頂生し、四角柱状で長さ0.5〜3cm。
- 分布・生育地 :
本州(伊豆諸島)、四国(高知県)、九州(鹿児島県島嶼)〜沖縄 (国外:台湾、中国(南部)、東南アジア) 山地の林下、林縁
- 撮影月日・場所 :
2006年12月24日 沖縄県西表島 中 2007年6月10日 鹿児島県奄美大島 (上、中は拡大写真あり、写真をクリック) 下・胞子嚢穂 2014年1月21日 沖縄県国頭郡
- 撮影記 :
南西諸島の林下を歩くと、深緑色で光沢のあるこのシダをよく目にする。
クラマゴケを大きくして枝を広げたような姿で、本土ではこの大きさの仲間は見ない。
全草は何度か撮影したが、胞子嚢穂については気づかず、ずっと撮影していなかった。
ある時、撮影に出かけた沖縄の森深く、このシダの胞子嚢穂の話しをしたところ、すぐ目の前に胞子葉があり、小さな胞子嚢穂がついていた。
その他のシダ
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