ヤマクラマゴケ(山鞍馬苔)

Selaginella tamamontana


ヤマクラマゴケ1

  • 科名・属名 : イワヒバ科 イワヒバ属

  • 特徴 :
     草丈5〜10cmの常緑性シダ。
     茎は岩上を長く匍匐して疎らに分枝し、マット状になり、主茎と側枝の区別は不明瞭。
     葉はほぼ同形、背葉は卵形で左右非相称、匍匐茎で長さ(1.1-)1.2〜1.4(-1.6)mm、幅(0.7-)0.8〜0.9(-1)mm。先端部は鋭尖頭で、長さ(1.1-)1.2〜1.4(-1.6)mm、幅(0.6-)0.8〜0.9(-1)mm、辺縁は鋸歯縁。質は草質で淡緑色。
     腹葉は五角状卵形で左右非相称、匍匐茎で長さ(1.5-)2〜2.5(-2.9)mm、幅(1-)1.2〜1.5(-2)mm。先端部は鋭尖頭でやや尾状に伸び、長さ(1.6-)1.9〜2.3(-2.7)mm、幅(0.8-)1〜1.4(-1.9)mm、辺縁は鋸歯縁。
     胞子嚢穂は一見はっきりせず、長さ(0.5-)0.6〜0.9(-1.4)cm、幅(2.5-)3.2〜4.1(-5)mm。

  • 分布・生育地 :
     本州(関東地方、紀伊半島)、四国(高知県) (国外:台湾)
     岩上(石灰岩上が主であるが、それ以外にも)

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体1 2005年9月23日  群馬県妙義山
     下・全体2    同  上
     (2枚とも拡大写真あり、写真をクリック)

  • 撮影記 :
     群馬県の妙義山にこの山に固有の花を撮影に出かけた際、地元の花仲間からこのシダを教えられ撮影したがおざなりだった。
     シダに興味を持ち始め、再度このシダの細部を撮影にと思い花仲間に尋ねると、最近ヤマビルが極端に多いとの話を聞き再訪できずにいる。
     他の仲間との違いは、図鑑によると、「胞子葉のある枝は直立するが、胞子嚢穂は他の部分と顕著な差がない」とあるが、よくわからない。

  • その他のシダ
ヤマクラマゴケ2