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- 科名・属名 :
キジノオシダ科 キジノオシダ属
- 特徴 :
草丈1〜2mの常緑性シダ。
根茎は太く斜上して塊状となり、らせん状に葉を叢生する。
葉は2形、栄養葉は単羽状、大きいものでは2m近くなることもある。葉柄は長さ25〜75cm。羽片は革質で、下部のものはやや上側に湾曲し、長さ3〜5mmの明らかな柄があり、上部のものは羽片が中軸に流れてつく場合、下側が上側より広くつく。羽片先端部ははっきりした鋸歯縁となり、他は全縁〜波状縁。
胞子葉は栄養葉より高く伸び、羽片は線状で短い柄がある。胞子嚢はやや隆起した脈に沿って胞子嚢群を作り、包膜はなく、まばらにこぶ状突起がある。
- 分布・生育地 :
本州(関東地方、新潟県以西)〜九州(奄美大島まで) (国外:朝鮮(済州島)、台湾、中国(中南部)〜ヒマラヤ、インドシナ、フィリピン) 山地林下
- 撮影月日・場所 :
2008年7月19日 愛知県新城市 中 2015年8月30日 広島県広島市 (上、中は拡大写真あり、写真をクリック) 下左・胞子葉(嚢) 同 上 下右・栄養葉 2008年7月19日 愛知県新城市
- 撮影記 :
この仲間の葉は2形で、栄養葉は単羽状で横に広がるのに対し、胞子葉は高く伸び、羽片も細い。
暗い林下で全体の写真を撮ると、細い胞子葉が背景に紛れてしまい、なかなか上手く撮れない。
よく似た仲間や雑種もできやすが、本種の特徴は、下部の羽片に短くてもはっきりした柄があり、上部の羽片が中軸に流れてつく場合、下側が上側より広くつくことである。
その他のシダ
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