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- 科名・属名 :
キジノオシダ科 キジノオシダ属
- 特徴 :
草丈30〜80cmの夏緑性シダ。
根茎は太くて短く、斜上して端に葉を叢生する。
葉は2形で単羽状、栄養葉は広がってつき、葉身は長さ20〜70cm、幅7〜15cm。羽状全裂し、下部羽片はごく僅か短くなり、基部は両側とも広く中軸につく。質は紙質〜草質、辺縁は細かい重鋸歯縁で先端に近い所ほどはっきりした鋸歯となる。葉柄は長さ6〜15cm。
胞子葉は栄養葉の基部に直立し、胞子葉より高く伸び、羽片は線形、羽片の基部は中軸に広くつき、胞子はやや隆起した脈に沿って胞子嚢群をつくる。
- 分布・生育地 :
北海道〜四国、九州(屋久島) (国外:日本固有) 深山の林下や斜面
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2008年7月20日 長野県志賀高原 中1・全体2 2019年7月26日 群馬県尾瀬 (上、中1は拡大写真あり、写真をクリック) 中2・葉(表) 2018年7月24日 同 上 中3・胞子葉 2008年7月20日 長野県志賀高原 下・胞子嚢群 2018年7月24日 群馬県尾瀬
- 撮影記 :
深山の林下に群生しているのを見ることが多いが、上の写真は長野県志賀高原のササの密生する明るい林縁に群生していた。
尾瀬周辺の登山道周辺の林下にも多く見られるが、これにカメラを向けている登山客は見たことはない。シダの置かれている立場がよく分かる。
胞子葉が高く立つところはミヤマシシガシラにも似ているが、はるかに大きくなり、葉が薄く鋸歯があることなどで判断できる。
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