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- 科名・属名 : コバノイシカグマ科 オオフジシダ属
注.日本産シダ植物標準図鑑では、学名(M. nipponicum)
- 特徴 :
草丈40〜70cmの常緑性シダ。
根茎は短く斜上し、微細な毛があり、葉をらせん状につける。
葉は2回羽状複生〜3回羽状深裂、葉身は広三角状披針形で、先は鋭尖頭、長さ(31-)33〜38(-44)cm、幅(11-)15〜21(-27)cm。側羽片は長楕円状披針形、(25-)31〜37(-41)対つき、長さ(3.8-)7.2〜12(-16)cm、幅(1.2-)2.3〜3.5(-4.9)cm。小羽片は長楕円形、長さ(0.8-)0.9〜1.4(-2.2)cm、幅(0.5-)0.6〜0.8(-0.9)cm。先は円頭〜鈍頭、縁は深い鋸歯縁、最下小羽片は前側(内先)につき、中軸の先がつる状に伸び、芽をつける場合もあるが中軸に無性芽はつけない。質は薄い草質で緑色、表面は無毛で裏面のみ小さな毛があることもある。
葉柄は、淡緑色で基部は褐色、長さ(11-)17〜25(-30)cm。鱗片はなく、淡褐色で半透明の多細胞毛がある。
胞子嚢群は裂片の辺縁から少し内側に寄ってつき、円形。包膜はない。
- 分布・生育地 :
本州(新潟県以西)〜九州 (国外:中国、台湾) 山地林下
- 撮影月日・場所 :
上・全体 2010年5月4日 静岡県浜松市1 (上は拡大写真あり、写真をクリック) 中・葉表 2019年11月13日 同 上2 下胞子嚢群 同 上1
- 撮影記 :
地元に住んでいる小学校〜大学時代の生物部の先輩と、静岡県西部のシダを見て歩いた。
学生時代は昆虫少年で蝶やカミキリを追いかけていたのに、まさかシダを探して一緒に行動するとは思わなかった。
自分はシダの初心者、教えられるままに数多くの種類のシダを撮影し、収穫の多い一日だった。
このシダはその日の最後、長野県との県境近くの山林の斜面で撮影した。
その他のシダ
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