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- 科名・属名 :
コバノイシカグマ科 フモトシダ属
- 特徴 :
草丈70〜150(-200)cmの常緑性シダ。
根茎は長く匍匐し、濃褐色で径4〜7mm。
葉身は卵状長楕円形、3〜4回羽状複生、長さ(42-)51〜91(-141)cm、幅(20-)28〜55(-78)cm。側羽片は三角状披針形〜三角状長楕円形で有柄、長さ(9-)12〜31(-45)cm。小羽片は長さ(1.8-)2.6〜4.3(5.4)cm、幅(0.8-)1.2〜1.9(-2.5)cm。裂片は円頭〜鋭頭、、全縁〜波状縁。質は紙質かやや厚め、表面は黄緑色〜深緑色で裏面は緑色。両面の葉軸や脈上に半透明〜褐色の毛があるが、量は変化が大きい。
葉柄は長さ(12-)18〜48(-75)cm、淡緑色〜褐色、淡褐色の毛があるが量には変化があり、鱗片はない。
胞子嚢群は裂片の辺縁から0.5〜1mm内側の脈端につき、扁円形、包膜の前縁は裂片の辺縁より内側に寄り、包膜は有毛。
- 分布・生育地 :
沖縄、小笠原諸島 (国外:世界の熱帯〜亜熱帯域) 林内のやや乾いた斜面、原野
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2015年3月24日 沖縄県石川市 中・全体2 2014年1月22日 沖縄県国頭郡 (上、中は拡大写真あり、写真をクリック) 下左・胞子嚢群 同 上 下右・葉軸の毛 2014年1月20日 沖縄県石川市
- 撮影記 :
登山道や林道際に群生する大きなシダ、大きいものは背丈を越える高さがあった。
この仲間は比較的大きくなるものが多いが、このシダは最も大きいものでは背丈を超えるものもあった。
ただ、残念なことにいい状態の胞子嚢のついた株が少なく、ほとんどが若い未熟な状態だった。
常緑のシダでも沖縄では1〜3月、本州では4〜5月が新しい株との入れ替わり時期のようで、本来の美しい姿を見ることができない。
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