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- 科名・属名 :
コバノイシカグマ科 ユノミネシダ属
- 特徴 :
草丈2mになる多年性の常緑性シダ。
根茎は長く匍匐し、管状中心柱を持ち、太さは径1cmを越え、暗褐色で光沢があり、幅の狭い鱗片がある。
葉は2回〜4回羽状複葉で、先端の生長が止まらないため葉身は大型になる。羽片は小羽片とも対生につき、羽片は長さ70cm、幅30cm、小羽片は長さ20cm、幅7cmになる。羽片基部の1対の小羽片は托葉状につく。質は草質、表面は鮮緑色、裏面は灰白色、辺縁は内側に巻く。葉柄は暗褐色で光沢がある。
胞子嚢群は裂片の辺縁に沿って長く伸び、包膜はないが裂片の辺縁が反転して偽包膜となる。
- 分布・生育地 :
本州(伊豆半島、伊豆諸島、紀伊半島)〜沖縄 日当りのいい山地斜面
- 撮影月日・場所 :
2007年6月30日 鹿児島県屋久島 中・胞子嚢群 2007年8月24日 同 上 下・托葉状小羽片 2015年4月12日 同 上
- 撮影記 :
先端から新葉を出していつまでも伸び続けるので、大きいものは人の背丈を越えるほどになる。
シダは全般に湿った場所にいかにもシダらしい姿で生えていると思いがちだが、このシダは明るい所を好み、林道際の明るい林縁などでよく見かける。
それに、基部の1対の小羽片が托葉状につく姿が面白く、それだけでカメラを向けたい気にさせられる。
南方系のシダで屋久島では林道際でよくこのシダを見かけたが、和名は発見地の和歌山県の湯ノ峰からきている。
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