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- 科名・属名 : コケシノブ科 アオホラゴケ属
- 特徴 :
草丈3〜8cmの常緑性シダ。
根茎は長く匍匐し、不規則に分枝し、黒褐色の毛を密につける。
葉は2回羽状深裂〜3回羽状深裂、葉身は卵状長楕円形〜卵状披針形、長さ(2.3-)3.2〜4.7(-6.2)cm。側羽片は卵形〜狭卵形、長さ(0.4-)0.7〜1.1(-1.4)cm、幅(0.2-)0.4〜0.8(-1.1)cm。最終裂片は鈍頭〜鋭頭、全縁で扁平だが、多少波状になるものもある。色は深緑色〜藍色がかったものもあり、偽脈は裂片の辺縁で連続して長く伸びず、斜めの短いものが多い。
葉柄は緑色〜褐色、長さ(0.6-)1.1〜2(-2.5)cm。基部近くまで狭い翼があるがわかりにくい。
胞子嚢群は裂片先端に単生し、倒披針形で長さ(1.7-)1.8〜2.1(-2.6)mm。包膜は基部が鐘形で上半分は二弁状で唇部は全縁。
- 分布・生育地 :
本州〜沖縄(沖縄島以北)、小笠原 (国外:朝鮮、中国、台湾、東南〜南アジア、オーストラリア) 低地山林下の湿った岩上、コケの付いた樹幹
- 撮影月日・場所 :
上・全体 2018年1月16日 沖縄県国頭郡 (上は拡大写真あり、写真をクリック) 中・胞子嚢群のついた葉、以下全て 同 上
- 撮影記 :
本土や奄美大島などで何度か出会ったことがあったが、似たような種との区別を認識していなかったため、本種と断定できる写真が撮影できていなかった。
最高気温が20度近い真冬の沖縄島、さすがに沢沿いはひんやりするが多くのアオホラゴケ属のシダに出会えた。
この仲間を何種類か見た後にこのシダに出会ったので、同定の判断となる「偽脈が裂片の辺縁で連続して長く伸びず、斜めの短いものが多い」という様子がわかるよう後ろからライトを当てて撮影した。
その他のシダ
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