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- 科名・属名 : コケシノブ科 コケシノブ属
- 特徴 :
草丈2〜5cmの常緑性シダ。
根茎は長く匍匐し、不規則に分枝する。先端には褐色の多細胞毛をつけるが、早落性。
葉は1回羽状複生〜3回羽状深裂、葉身は三角状卵形〜卵状長楕円形で鈍頭〜鋭頭、長さ(1.5-)1.7〜2.4(-3.3)cm、幅(0.7-)0.8〜1.1(1.6-)cm。側羽片は扇形で軸に対し30〜45度の鋭角しつき、長さ(0.3-)0.4〜0.6(-1)cm、幅(0.2-)0.3〜0.4cm。最終裂片は、幅(0.9-)1〜1.1(-1.2)mm、円頭で全縁。暗緑色〜緑色、細胞膜は薄い。
葉柄は暗褐色、長さ(0.2-)0.6〜1(-1.2)cmと短く、基部に褐色の毛をつけることがあるが、他は無毛、最上部のみに翼がある。
胞子嚢群は裂片の先端につき、三角状卵形、包膜は二弁状で基部近くまで裂け、唇部は全縁で、長さ(1.3-)1.4〜1.7(-1.9)mm、幅1.2〜1.4(-1.6)mm。胞子嚢床は根棒状で包膜より短い。
- 分布・生育地 :
北海道〜九州 (国外:朝鮮、ロシア(極東)、カナダ) 岩上や樹幹に着生
- 撮影月日・場所 :
上・全体 2010年3月14日 東京都八王子市 (上は拡大写真あり、写真をクリック) 下・胞子嚢群 同 上
- 撮影記 :
まだ春の花にはやや早い3月中旬、冬緑性のシダの撮影に高尾山麓に出かけた。
雨の少ないせいか乾き気味だったが、何とか目的のシダを撮影し、戻る途中岩場に生えるこのシダが目に入った。
岩上を覆うようにマット状に広がり、透かしてみると胞子嚢群もつけていた。
その他のシダ
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