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- 科名・属名 : コケシノブ科 コケシノブ属
- 特徴 :
匍匐し、しばしばマット状になる常緑性シダ。
根茎は細い針金状、長く匍匐してよく分枝し、淡褐色で早落性がわずかにある。
葉身は2〜3回羽状深裂し、卵状長楕円形〜長楕円形、長さ(2.2-)3.4〜5.2(-6.7)cm、幅(1.4-)1.8〜2.4(-3.0)cm。暗緑色〜暗黄緑色、羽軸・小羽軸の翼の幅は広く、羽片の切れ込みが浅いため重なりなりあうことがある。裂片の縁には不規則な鋸歯がある。葉柄は暗褐色、長さ(0.4-)1.3〜2.7(-4.2)cm。
胞子嚢群は裂片の先端の脈端につき、葉身の先端近くに集まることが多く、包膜は二弁状で基部近くまで二分し、唇部は鋸歯縁。胞子嚢床は根棒状、包膜より短く包膜の外に出ることはない。
- 分布・生育地 :
本州〜沖縄(沖縄島以北) (国外:朝鮮、中国、台湾、インドシナ、南アジア) 樹幹や岩上に着生
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2007年3月25日 鹿児島県屋久島 中1・全体2 2017年1月28日 和歌山県新宮市 (上、中1は拡大写真あり、写真をクリック) 中2・葉(表) 2015年4月11日 鹿児島県屋久島 中3・葉裂片(表) 2015年12月16日 静岡県沼津市 中4・葉裂片(裏) 2008年12月20日 奈良県奈良市 中5・胞子嚢群1 2015年3月20日 神奈川県南足柄市 下・胞子嚢群2 2022年5月11日 宮崎県南那珂郡
- 撮影記 :
岩や樹幹に着生しマット状になり、興味がなければコケと勘違いしそうな地味なシダである。
その上どれよく似ていて同定が難しく、特にキヨスミケシノブとよく似ていて、違いは右下の写真のように裂片の縁に不規則な鋸歯があることである。
しかし、その鋸歯でさえルーペで覗かないとはっきりわからず、いつまでたってもよくわからない仲間だ。
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