|
- 科名・属名 :
コケシノブ科 アオホラゴケ属
- 特徴 :
草丈1cm程度の常緑性シダ。着生。
根茎は細く、長く横走し、不定根を出す。
葉は単葉、葉身はうちわ形、長さ(0.4-)0.5〜0.7(-0.8)cm、幅(0.4-)0.7〜1(-1.3)cm。基部は心形〜広いくさび形で掌状になる。縁は不規則に浅〜深裂、質は薄い膜質で緑色。
葉柄は緑色〜褐色、長さ(0.3-)0.4〜0.6(-0.8)cm。
胞子嚢群は葉縁、脈端につき、倒釣鐘形。包膜はやや長めの鐘形、唇部は全縁で反転し、長さ(1.4-)1.6〜2(-2.5)mm、幅(0.4-)0.7〜1(-1.1)mm。胞子嚢床は長く伸びる。
- 分布・生育地 :
日本全土 (国外:朝鮮、中国、台湾、東南〜南アジア)、オーストラリア、南太平洋、ロシア(極東) 岩上、樹幹に着生(稀に地上性)
- 撮影月日・場所 :
上・全体 2008年11月2日 群馬県甘楽郡 中・胞子嚢群1 2011年11月8日 東京都八王子市 下・胞子嚢群2 2019年7月11日 鹿児島県霧島
- 撮影記 :
和名のウチワ(団扇)とつくように、形から見てもとてもシダとは思えず、コケ(苔)の名前もつくようにまるでコケのようだ。
ただ、個人的にはシダらしくないこの形が好きで、何度も見ているにもかかわらず、見つけるといつも立ち止まって撮影してしまう。
全国的に分布しているが、北海道や東北地方以外では大きな木の樹幹や岩壁などでよく見かける。
葉の縁や上についているコップ状のものが包膜で、その中に胞子嚢床がある。
その他のシダ
|