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- 科名・属名 : マツバラン科 マツバラン属
- 特徴 :
草丈10〜40cmの常緑性シダ。着生。
根茎は密に叉状に分岐し、褐色の仮根を密生するが、根はない。
地上茎は直立または下垂し、一回ごとに分岐の面が90度変わる叉状分岐を繰り返して成長する。茎には3稜があって、稜の上には突起がある。
胞子嚢群は枝の上部につき、径(1.3-)1.5〜1.8(-2)mm。3室に分かれ、初め緑色であるが、熟すと黄色になる。
- 分布・生育地 :
本州(宮城、石川県以西)〜沖縄 (国外:朝鮮(済州島)、中国(南部)など世界の熱帯〜亜熱帯域) 樹幹や岩の隙間に着生
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 1992年12月25日 鹿児島県奄美大島 中上・全体2 2007年3月25日 鹿児島県屋久島 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 中下・胞子嚢群 2014年1月21日 沖縄県国頭郡 下・胞子嚢 2022年4月25日 大分県佐伯市
- 撮影記 :
根も葉もなく茎だけしかない最も原始的なシダで、どの図鑑でもシダの最初のページに取り上げられている。
高校時代は昆虫少年で植物には全くといっていいほど興味はなかったが、植物斑が岩間から垂れるこのシダをひどく喜んでいたのを覚えている。
故郷の静岡県西部では岩の隙間に着生する珍しいシダの一つであったが、南の島に行くと樹幹によくこのシダが着生しているのを目にする。
ヘゴの木についていることが多いが、ヘゴにつくものは茎が数本しかない可愛いいものが多い。
その他のシダ
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