|
- 科名・属名 : ミズニラ科 ミズニラ属
- 特徴 :
草丈15〜30cmの夏緑性シダ。
塊茎は径(0.9-)1.3〜1.8(-2.1)cm。底部は中心から放射状に出る3条の溝で浅く3裂する。
葉は線形、4稜のある円柱状で先は次第に細くなり、長さ(13-)17〜27(-35)cm、幅(0.9)1.1〜1.4(-1.6)mm。質は厚い革質で柔らかく、黄緑色で全縁。基部は広がって卵状になり、大きいもので長さ約1.5mm、幅約1cm、辺縁は薄い膜質で、全体白っぽく、狭三角形の小舌がある。
葉の長さは水深などの条件によって変異が大きい。
胞子嚢は長さ7〜9mm、蓋膜はない。大胞子は白色、表面は網状で規則正しく並んだ穴(蜂の巣状)がある。小胞子は淡褐色。
- 分布・生育地 :
本州、四国 (国外:朝鮮) 沼、川底や湿地
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2009年5月10日 静岡県静岡市 下・全体2 2003年8月24日 栃木県渡良瀬遊水地 (2枚とも拡大写真あり、写真をクリック)
- 撮影記 :
シダ植物とはとても思えない形をしていて、池や川底、時に放棄水田などの水中に生えている。
姿、形が面白いので、シダに興味のない時期でも静岡や栃木で全体を撮影していた。
しかし、本種の特徴である、塊茎の底部が3分されること、胞子嚢が蓋膜に包まれないこと、大胞子の表面が網状(蜂の巣状)になっている状態を撮影できていない。
本種は池沼の改修や水質の悪化などで急速に減少しているとのこと、早く特徴を撮影したいものだ。
その他のシダ
|