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- 科名・属名 :
ナナバケシダ科 ナナバケシダ属
- 特徴 :
草丈30〜80cmの常緑性シダ。
葉は単羽状で二形、頂羽片と1〜3対の側羽片がある。葉柄は長さ15〜50cm、茶褐色〜黒褐色で光沢があり、基部に鱗片がある。
栄養葉では頂羽片は広披針形で長さ15〜30cm、幅5〜10cm。側羽片は長さ20〜35cm、幅約8cmで、基部は中軸に流れ翼となる。質はやわらかい紙質で緑色。
胞子葉は長い葉柄があり、葉身は小さくて幅が狭く、葉裏一面に胞子嚢をつける。胞子が飛散すると枯れる。
- 分布・生育地 :
南西諸島(沖永良部島以南) (国外:台湾、中国南部〜インドシナ、フィリピン) やや乾いた山地林下
- 撮影月日・場所 :
2007年4月29日 沖縄県西表島 (上は拡大写真あり、写真をクリック) 下・胞子葉 同 上
- 撮影記 :
川沿いの林下、やや幅の広い栄養葉と長い葉柄を持った幅の狭い胞子葉が風に揺れていた。(上の写真の真ん中付近、長い葉柄と頂羽片と1対の側羽片をつけた茶褐色の胞子葉が見える)
このシダの胞子葉は胞子が飛散するとすぐに枯れるらしいので、両方がまともに見られたのはラッキーだった。
この手の形のシダは本州ではあまり目にしないタイプだけに、名前も覚えやすい。
変わった和名は、香港の医者で植物最終家のHarland氏の名前に由来しているようだ。
その他のシダ
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