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- 科名・属名 : ナナバケシダ科 ナナバケシダ属
- 特徴 :
草丈(60-)70〜90(-100)cmの常緑性シダ。
根茎は短く斜上し、葉を叢生する。
葉は2回羽状中裂〜深裂、葉身は長楕円状広披針形で鋭先頭、長さ(41-)45〜55(-62)、幅(15-)20〜26(-27)cm。側羽片は狭披針形で、(19-)20〜24(-26)対あり、長さ(6.2-)9.3〜13(-14)cm、幅(4-)6〜9(-10)cm、短柄があり、長さ3〜5(-6)mm。小羽片は長楕円形、先は円頭〜鈍頭、縁は全縁〜疎らな鋸歯縁。質は草質で淡緑色。
葉柄は淡褐色で、長さ(18-)26〜35(-39)cm。鱗片は葉柄基部でやや密、線状披針形で先は尾状、縁には小突起があり、褐色で、長さ(3.8-)5.8〜9.1(-11)mm、毛は密で、半透明の有節毛。葉軸の鱗片は疎ら、披針形で褐色。毛は密で、半透明の有節毛。
胞子嚢群は羽片の虫肋寄り、中肋の両側に1列に並び、円形で、径(0.7-)0.8〜1(-1.1)mm。包膜は円腎形。
- 分布・生育地 :
沖縄(沖縄島・石垣島) (国外:中国(南部)、台湾、ベトナム) 渓流に近い陰湿な林下
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2022年7月9日 沖縄県石垣島 中上・全体2、以下全て 同 上 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック)
- 撮影記 :
何ヶ所か回った後訪れた渓流、川の中を遡行する。常緑樹林下、時間も遅いせいか薄暗く、ハブがいても見つけにくいので注意して進む。
しばらく沢を遡行し、渓流沿いの林下の斜面に生えているこのシダが見つかった。
生えていたのは数株、沖縄県でも限られた場所にしか生育しない珍しいシダで、暗くなるのと競争しながら撮影した。
その他のシダ
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