ワラビツナギ(蕨繋)Arthropteris palisotii |
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ナナバケシダ科 ワラビツナギ属 長さ20〜50cmの常緑性のシダ。 根茎は針金状で長く匍匐し、ツル状に這い上がり不規則に分枝し、間隔を置いて葉をつける。 葉身は単羽状で披針形、長さ20〜40cm、幅4〜7cm。羽片は15〜30対位、中軸の両側に互生し、長楕円形で大きいものは長さ4cm、幅2cm。鈍頭〜円頭、基部上側は耳状、下側は切れ込んで、辺縁は全縁か浅裂。 胞子嚢は羽片の中肋と辺縁の間のやや辺縁寄りに縦1列に並ぶ。包膜は円腎形で全縁。 奄美大島、沖縄(沖縄島、石垣島) 山地の岩上や樹幹 2012年2月19日 沖縄県沖縄島 中 2009年5月3日 同 上 下・胞子嚢 2012年2月19日 同 上 「沖縄県レッドデータブック」によると、沖縄島では2ヶ所、石垣島では1ヶ所の産地が知られているだけの希少なシダである。 幸いなことに沖縄島の2ヶ所の自生地の両方で見ることができたが(上と中の写真)、1ヶ所の産地は台風等で山が荒れその後見つけきらないでいる。 「レッドデータプランツ」(山と渓谷社刊)の永田芳男さんの写真は、木に這い登っているものであるが、沖縄島の自生地では木に這い登っていたのは1株だけで、あとは全て隆起石灰岩上に黒褐色の根茎を這わせ葉をつけていた。 胞子嚢がつきにくいと聞いていたがその通りで、訪れるたびに何度も胞子嚢のついた葉を捜したが、たった1度それもやや痛んだ葉を1枚だけ見つけるのが精一杯だった。 このシダの生える隆起石灰岩の岩場はハブの絶好の住み家らしく、何度もハブに出会った。そのため、胞子嚢がついていないかと葉裏を確認するため手を伸ばすのも、あたりをよく見回しながらおっかなびっくりだった。 その他のシダ |
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