ハカタシダ(博多羊歯)

Arachniodes simplicior


ハカタシダ

  • 科名・属名 : オシダ科 カナワラビ属

  • 特徴 :
     草丈60〜110cmの常緑性シダ。
     根茎は短く、匍匐〜斜上し、やや硬く、褐色の鱗片をつける。
     葉は2回羽状複生、葉身は卵状広卵形〜卵状長楕円形、長さ(32-)38〜44(-48)cm、幅(13-)20〜26(-33)cm。側羽片は3〜5対、頂羽片も側羽片と同形。羽片は長楕円状披針形〜線状披針形、長さ(15-)19〜23(-25)cm、幅(7.6-)9.8〜14(-17)cm、有柄で基部が最も幅広く、先端に向けて次第に狭くなり、最下羽片の後側には側羽片と同形の小羽片がある。小羽片は鋭尖頭で著しい芒状となり、縁には浅い鋸歯がある。質は非常に硬い紙質、濃緑色で光沢があり、羽片の表面には羽軸に沿って白色(黄緑色)の筋の入ることがある。
     葉柄は淡緑色、長さ(35-)43〜60(-78)cm、基部はやや太く、褐色で線状披針形の鱗片をやや密につける。
     胞子嚢群は小羽片の辺縁と中肋の中間につき、円形で径約1mm、包膜は円腎形、全縁か波状縁で無毛。

  • 分布・生育地 :
     本州(秋田県以南)〜九州 (国外:朝鮮、中国)
     山地のやや乾いた林下、崖下

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体 2005年5月28日  広島県広島市
     (上は拡大写真あり、写真をクリック)
     中・胞子嚢群 2013年5月16日  東京都高尾山
     下・最下羽片 2011年11月8日  東京都八王子市

  • 撮影記 :
     初めてこのシダに出会ったのは広島市の山中、林道沿いの崖に垂れ下がっていた。
     当時シダには全く興味はなかったが、葉表の脈に沿って走る黄緑色の斑が美しいと思って撮影した。
     その時、ハカタシダという和名を教えられたが、ハカタは葉硬であると教えられ、触ると硬いのでなるほどと思った。
     しかし、シダに興味を持ち始めて調べると、ハカタは葉硬ではなく、葉表の白い筋の入る模様が博多帯の模様に似ていることからつけられていることを知った。

  • その他のシダ
胞子嚢群

最下羽片・葉表