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- 科名・属名 : オシダ科 カナワラビ属
- 特徴 :
草丈30〜70cmの常緑性シダ。
葉は2形で、2回羽状複葉、栄養葉の葉身は長楕円状披針形、長さ20〜40cm、幅8〜12cm。小羽片は広楕円形、鋭頭で先は刺状の鋸歯縁か浅裂〜深裂。葉身の上部には無性芽がつく。葉柄はわら色でやや光沢があり、長さ15〜30cm。
胞子葉の葉身は、披針形〜広披針形、長さ20〜25cm、幅5〜10cm。小羽片は長楕円形で長さ5〜12mm、辺縁は鋸歯縁または浅裂。質は厚い硬紙質で無毛。葉柄は葉身より長く、長さ20〜25cm。
胞子嚢群は小羽片の中肋近くにつき、包膜は円腎形。
- 分布・生育地 :
沖縄(沖縄島、慶良間列島) (国外:日本固有) 山地のやや乾いた林下
- 撮影月日・場所 :
2013年1月29日 沖縄県国頭郡 (上は拡大写真あり、写真をクリック) 中・胞子嚢群 2012年2月18日 沖縄県名護市 下・無性芽 2013年1月28日 沖縄県国頭郡
- 撮影記 :
葉身の先端部に近い所に小さな無性芽が1つ2つ付いている。ホザキ(穂咲)もその意味だろうが、コモチ(子持)の和名の方がピッタリ来る。
そればなければ他のカナワラビ類とそう違わない普通のシダだ。
このシダは栄養葉と胞子葉は形が異なるいわゆる2形といわれるタイプである。
しかし、沖縄島のある山でみた株は2形とはならず、栄養葉の先が胞子葉になっていて、少し小さくなった胞子嚢葉の裏側には、しっかり胞子嚢が付いていた。そんな株が何株もあった。
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