カツモウイノデ(褐毛猪手)

Ctenitis subglandulosa


カツモウイノデ

  • 科名・属名 : オシダ科 カツモウイノデ属

  • 特徴 :
     草丈80〜150cmの常緑性シダ。
     根茎は短く横走または斜上し、葉を叢生し鱗片をつける。
     葉身は卵状三角形で3回羽状深裂し、長さ45〜70cm。最下羽片が最も大きく、長さ1.5〜2cmの柄があり、第1小羽片が一番大きい。小羽片は長楕円形で長さ2〜6cm、幅7〜15mm。、先は鋭頭で基部はくさび形。裂片は長楕円形、先は鋭頭で全縁〜やや浅裂する。質は草状革質、表面は鮮緑色で表面脈上と裏面には毛がある。
     葉柄は褐色を帯びたわら色で長さ40〜80cm。基部に密につく鱗片は、黄褐色、線形で全縁、長さ1.5〜2(3)cm、上部に着く鱗片は褐色〜淡褐色、卵形〜披針状卵形で先は毛状に伸び、長さ2〜4mm、縁には不規則な歯牙があり、薄くて圧着する。
     胞子嚢群は裂片の中肋近くにつき、包膜は円形で縁が不規則に裂け、線状や毛状の突起がある。

  • 分布・生育地 :
     本州(千葉県以南の太平洋岸、島根県)〜沖縄
     (インド北東部〜中国南部のアジア〜フィジー)
     山地林下

  • 撮影月日・場所 :
     2007年4月29日  沖縄県西表島
     (上は拡大写真あり、写真をクリック)
     中・胞子嚢群    同  上
     下・鱗片 2010年7月10日  沖縄県国頭郡

  • 撮影記 :
     葉柄に密につく褐色の鱗片の色から和名がつけられていて、小笠原諸島に分布し黄褐色の鱗片をつけるキンモウイノデと対応している。
     本州千葉県から以南の太平洋岸から沖縄にかけて分布する南方系のシダだが、南方では割合によく見かけるシダで、群生していることが多い。
     草姿はいかにもシダらしい形で同定が難しいように思えるが、南方に行けば行くほどこのようなシダらしい形のシダが少なくなるので以外に見分けやすく、葉柄基部の鱗片を見れば確実だ。

  • その他のシダ
胞子嚢群

葉柄基部鱗片