ムニンヘツカシダ(無人辺塚羊歯)

Bolbitis quoyana


ムニンヘツカシダ

  • 科名・属名 : オシダ科 ヘツカシダ属

  • 特徴 :
     草丈約1mの常緑性シダ。
     根茎は短く横走し、鱗片は茶褐色で周辺部は淡い。
     葉は二形で、栄養葉の葉身は単羽状で、卵状長楕円形長さ60cm、幅40cm、はっきりとした頂羽片のまとまりはない。側羽片は20対程度、披針形で先は鋭尖頭、基部は切形〜広いくさび形、辺縁は半分かそれ以上切れ込む。質は薄い紙質で無毛。葉身の先端に不定芽をつける。葉柄は長さ40cm程度。
     胞子葉も単羽状で、羽片は線形、辺縁は波状縁、胞子嚢は羽片の裏面全体につく。

  • 分布・生育地 :
     小笠原諸島 (国外:マレーシア、オーストラリア北部、ポリネシア)
     山地の渓流沿いの林下、岩上

  • 撮影月日・場所 :
     2011年6月28日  東京都小笠原諸島
     下・胞子葉    同  上

  • 撮影記 :
     九州南部から沖縄にかけて分布しているヘツカシダによく似たシダで、栄養葉の羽片の切れ込みが深く、半分からそれ以上切れ込むことなどが違いとされている。
     分布は小笠原諸島に限られているので、まず間違えることはない。
     小笠原諸島は固有種の多いことで知られているが、一部の島を除き乾燥気味の場所が多く、シダ類はそう多くは見かけない。
     このシダも、母島の珍しく腐葉土の多い林下で、ごく少数の株を見ただけだった。

  • その他のシダ
胞子葉