ナンゴクナライシダ(南国奈良井羊歯)

Arachniodes fargesii


ナンゴクナライシダ

  • 科名・属名 : オシダ科 カナワラビ属

  • 特徴 :
     草丈50〜80cmの常緑性(寒地では夏緑性)シダ。
     根茎は短く匍匐し、疎らに鱗片をつける。
     葉は4回羽状中裂〜全裂、葉身は広五角形状、長さ(34-)37〜43(-53)cm、幅(22-)27〜34(-40)cm。側羽片は三角状広披針形〜三角状披針形、長さ(12-)20〜26(-29)cm、幅(11-)14〜17(-19)cm、有柄で長さ(1.9-)2.3〜3(-3.5)cm。小羽片は長さ(2.4-)2.8〜3.3(-3.5)cm、幅(1.4-)1.5〜1.8(-2)cm。最終裂片は鈍頭、縁は粗い歯牙縁。質は薄い草質、黄緑色で光沢はなく、両面とも有毛(単細胞の針状毛)。
     葉柄は赤褐色(最上部や全体が淡緑色の場合もあり)、長さ(21-)26〜34(-40)cm。鱗片はほぼ基部のみにつき、長楕円状披針形で淡褐色、全縁。中軸の鱗片は背軸側でやや疎らにつき、淡褐色、葉軸や羽軸のものは長楕円状披針形、小羽軸のものは卵状披針形で基部がやや袋状、不規則な鋸歯縁。
     胞子嚢群はほぼ全体の裂片の切れ込みの近くにつき、円形で径(0.8-)1〜1.3(-1.5)mmと大きく、包膜は円腎形で普通縁毛はない。

  • 分布・生育地 :
     本州〜九州(屋久島まで) (国外:朝鮮、中国、インド(北東部))
     山地林下

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体 2018年4月27日  東京都八王子市
     (上は拡大写真あり、写真をクリック)
     中・胞子嚢群1    同  上
     中下・胞子嚢群2 2018年11月24日    同  上
     左下・基部鱗片、右下・中軸鱗片 2018年4月27日    同  上

  • 撮影記 :
     時々訪れる八王子市の多摩丘陵の一角にある公園、よく整備されていていくつかの樹木や草本には名札がつけられている。
     遊歩道を進むと名札がつけられているシダが目に入った。シダに名札がつけられているのはこれだけ、この地域では比較的珍しいということだろう。
     早速撮影し、帰って調べると、長野県の奈良井という場所で見つかったシダで、比較的南方に分布しているので(但し、南西諸島には分布していない)この和名がつけられているとのことだ。

  • 葉柄中軸鱗片

    その他のシダ
胞子嚢群1

胞子嚢群2

葉柄基部鱗片