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- 科名・属名 : オシダ科 ヘツカシダ属
- 特徴 :
長さ30〜80cmの常緑性シダ。
根茎は長く横走し、黒褐色の鱗片がある。
葉は2形で、栄養葉は葉柄の長さ10〜30cm、わら色で下部に鱗片がある。葉身は単羽状で2〜5(7)対の側羽片があり、側羽片は長楕円形で、長さ7から5cm、幅3〜6cm、辺縁は全縁か浅い波状縁。頂羽片は先端が長い尾状に伸び、時には50cm以上になって先端に無性芽をつける。
胞子葉は葉柄が長さ25〜40cmと長く、単羽状で側羽片は狭長楕円形、長さ5〜6cm、幅1〜2cm。裏面全体に胞子嚢がつく。
- 分布・生育地 :
沖縄(八重山列島) (国外:台湾、中国南部〜インド、南太平洋) 沢沿いの陰湿な地上、岩上
- 撮影月日・場所 :
2007年3月20日 沖縄県西表島 中 2007年3月21日 沖縄県石垣島 (上、中は拡大写真あり、写真をクリック) 下左・胞子葉、下右・無性芽 同 上
- 撮影記 :
同属によく似たヘツカシダがあり、沖縄八重山列島では両種が見られるが、本種は側羽片の数が2〜5(7)対と少なく(ヘツカシダは10〜15対)、頂羽片がが長く尾状に伸びることで見分けられる。
下右の写真(2つの頂羽片が重なっている)のように、長く伸びた頂羽片の先に無性芽を付け、そこからも新しい株を増やしていくという特徴がある。
このシダの見られるのは沢沿いの陰湿な所や沢の中の岩の上など、夏にはハブが涼んでいそうな場所で、撮影とはいえあまり良い気持ちはしない。
その他のシダ
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