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- 科名・属名 : オシダ科 イノデ属
- 特徴 :
草丈30〜70cmの常緑性シダ。
根茎は塊状で短く、斜上または直立し、葉を叢生する。
葉身は単羽状複生で、長さ20〜40cm、幅5〜15cm。羽片は三角状披針形でやや鎌状、長さ3.5〜7cm、幅0.7〜1cm。基部にははっきりした耳があり、辺縁は全縁か鋸歯縁。質は硬い紙質、灰緑色で光沢はない。葉の中軸が伸びて先端に無性芽をつける。葉柄は長さ15〜35cm、基部には、広卵形〜披針形、茶褐色の鱗片をやや密につける。
胞子嚢群は葉脈に背生し、中肋の両側に1〜3列に並び、包膜は円形で早落性。
- 分布・生育地 :
本州(関東南部、東海、山口県)、四国(除く瀬戸内)、九州 (国外:朝鮮、中国(東部〜江西省)、台湾) 低地(特に海岸近く)の林下
- 撮影月日・場所 :
2012年11月6日 鹿児島県南さつま市 中、下右 同 上 下左 2007年2月10日 神奈川県逗子市
- 撮影記 :
シダに興味を持ち、初めてそれを目的に撮影に出かけたのが、三浦半島の有名な観察地の山だった。真冬でもやや暖かな1日だった。
何しろ全てが初めて、出てくるシダを名前がわからないまま片っ端から撮影した。今見ると、未成熟の株や同定に重要な部分が撮影されていないなど、生態写真にならない写真が多いが。
それでも、事前に勉強していたこともあり、いくつかのシダの名前はわかった。
葉の先端が伸びて無性芽をつけるこのシダもその一つで、その時の写真は使うことにした。
その他のシダ
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