リョウメンシダ(両面羊歯)

Arachniodes standishii


リョウメンシダ

  • 科名・属名 : オシダ科 カナワラビ属

  • 特徴 :
     草丈60〜120cmの常緑性シダ。
     根茎は太く、斜上〜短く匍匐する。
     葉は叢生し、葉身は卵状楕円形〜長卵状広披針形で3〜4回羽状複生、長さ40〜65cm、幅25〜40cm。側羽片は長楕円状披針形〜三角状披針形、長さ15〜25cm、幅7〜11cm、小羽片は広楕円形、長さ1.9〜3.3cm、幅1.2〜1.7cm、最終裂片は円頭〜鈍頭で鈍鋸歯縁。質は紙質、淡緑色〜黄緑色、胞子嚢をつけない部分は、葉の表裏が同じように見える。
     葉柄は長さ25〜60cm、淡緑色、淡褐色で線状披針形、長さ0.7〜1.4mmの鱗片があり、特に下部には密につく。
     胞子嚢群は葉身の・羽片の基部側からつき、裂片の中肋と辺縁の中間で、円形、径1〜1.2mm、包膜は大きく円腎形、縁は無毛だが稀に毛のあるものもある。胞子は冬に熟す。

  • 分布・生育地 :
     北海道〜九州 (国外:朝鮮(済州島、鬱陵島))
     山地のやや湿った場所

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体 2017年2月10日  神奈川県逗子市
     (上は拡大写真あり、写真をクリック)
     中・葉表、胞子嚢群、葉裏    同  上

  • 撮影記 :
     シダに興味を持ち、初めて撮影に出かけた三浦半島の谷筋、杉の植林地下をこのシダが一面に覆っているのを見て圧倒された。
     その後多くの場所で見かけたが、どこでもやや湿った谷筋に群生していることが多かった。
     写真でもわかるように、胞子嚢をつけない部分の葉は、表裏が非常によく似ていて、これが和名の元になっている。
     また、胞子嚢は葉身の基部側からつくことが右下の写真でよくわかる。
     北海道〜九州までどこでも見かける普通種であるが、九州(最南部)〜沖縄には分布せず、北方系かと思えば北は北海道止まり、典型的な温帯域のシダと言っていい。

  • 葉裏

    その他のシダ
葉表

胞子嚢群