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- 科名・属名 : オシダ科 オシダ属
- 特徴 :
50〜70cmの常緑性シダ。
根茎は短く直立し、塊状となり、葉を叢生する。鱗片は披針形〜線状披針形で、褐色〜黒褐色、長さ1〜1.5cm。
葉身は卵状長楕円形で、3回羽状複葉、長さ40cm、幅25cm。最下羽片が最大で長さ約12cm。大きな羽片は長楕円形〜円形、円頭で短い柄がある。二次小羽片は、長楕円形、辺縁は切れ込んで2〜4個の裂片があり、柄はない。質は草質、緑色で無毛。小羽片や裂片は内先につく。
胞子嚢群は葉脈に頂生し、中肋近くか中肋と辺縁の中間につき、円形で径約1.2mm、包膜はない。
- 分布・生育地 :
九州(屋久島、トカラ列島)、沖縄(本島、伊江島) (国外:アジアの熱帯域) 山地の渓流に近い林下
- 撮影月日・場所 :
2013年1月28日 沖縄県国頭郡 (上は拡大写真あり、写真をクリック) 中・胞子嚢郡 2012年10月22日 同 上 下・葉表面 同 上
- 撮影記 :
最初このシダに出会った時は、表面も裏面も似たような感じで、本土にあるリョウメンシダに似ていると思ったが、名前の見当がつかなかった。
調べて同じオシダ科のこのシダとわかったが、属は異なっていた。ただ、このシダもリョウメンシダと同じカナワラビ属に含める考え方もあるようだ。
自生地は、図鑑では渓流近くの林下とあるが、これが生えていたのは沢からはかなり離れた斜面で、図鑑の記述だけを頼りにしていると判らなくなる。
写真でもわかるようにやや青白い感じの色で、林下でもはっきり目立った。
その他のシダ
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