|
- 科名・属名 : オシダ科 イノデ属
- 特徴 :
草丈60〜100cmの常緑性シダ。
根茎は短く、直立〜斜上し、密に鱗片をつける。
葉身は2回羽状複生、長楕円状披針形で長さ40〜60cm、幅15〜25cm。小羽片は長楕円形で鈍頭〜円頭、先端は刺状になり、辺縁は浅く切れ込む。質は硬い草質、黄みを帯びた薄緑色で光沢はない。葉柄は長さ20〜40cm、基部の鱗片は卵状披針形〜披針形で長さ6〜8mm、幅3mm以下、黒褐色で辺縁の茶色の部分はやや幅が広い。中軸の鱗片は披針形〜線形、茶色で長さ約4mm、幅約1mm。,br>
胞子嚢群は小羽片の辺縁寄りに着き、円形で包膜は全縁。葉の下部では小羽片の基部前側の耳片の先端近くに最初に着き、その後葉身の下部中央から外側に向けて着く。
- 分布・生育地 :
本州(関東、能登半島以西)〜九州 (国外:中国) 山地林下
- 撮影月日・場所 :
2010年11月6日 東京都高尾山 中、胞子嚢群、下・鱗片 同 上
- 撮影記 :
分布は本州の関東地方以西なので北限に近くなるが、東京都の高尾山では比較的よく見るシダである。
葉柄基部の鱗片の中央に黒い筋が入るので比較的見分けやすいが、同じような鱗片のカタイノデとは胞子嚢の着く場所や着き方が異なる。
シダ類は林下に生える事が多く、そうでなくともフィルムでの撮影は青カブリすることが多い。
このシダを撮影した日は晴れた日の夕方近く、青カブリがひどく、スキャン後カラーバランスを補正したが追いつかず、本来の黄みを帯びた薄緑色が出なかったのが残念だ。
その他のシダ
|