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- 科名・属名 : オシダ科 イノデ属
- 特徴 :
60〜120cmの夏緑性シダ。
根茎は短く斜上〜直立する。
葉身は2回羽状複生、長楕円状披針形で長さ40〜100cm。小羽片は卵状長楕円形で斜上し、鈍頭、先端はやわらかい刺状、辺縁には鋸歯がある。質はやや厚めの草質で鮮緑色。葉柄は長さ20〜40cm、密に鱗片をつけ、下部の鱗片は卵形で長さ約1.5cmと大きく、その先に5mmの尾状の部分があり、膜質で辺縁に毛がある。葉柄上部と中軸下面の鱗片は広卵形、淡茶色で膜質、長さ3〜6mm、軸に下向きに圧着してつく。
胞子嚢群は小羽片の中肋と辺縁の中間か、やや中肋寄りにつき、包膜は全縁。
- 分布・生育地 :
北海道〜四国 (国外:朝鮮) 山地の林下
- 撮影月日・場所 :
2010年10月2日 滋賀県大津市 (上は拡大写真あり、写真をクリック) 中・胞子嚢群、下・中軸鱗片 同 上
- 撮影記 :
中軸の鱗片が下向きにつくことから、サカゲ(逆毛)イノデの和名がつけられている。
ツヤナシイノデにもよく似ているが、中軸の鱗片が横に張り出さないので見分けられる。
よくいく高尾山では見かけなかったが、あるアザミを撮影に出かけた滋賀県の林下で見つけた。
イノデの仲間はよく似たものや雑種が多く、シダの素人では半分お手上げ状態だが、少しずつでも勉強するしかない。
その他のシダ
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