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- 科名・属名 : オシダ科 イノデ属
- 特徴 :
草丈30〜60cmの常緑性シダ。
根茎は短く、直立し、鱗片をつける。
葉は地に着くように低く開出し、葉身は長楕円状披針形、2回羽状複生、長さ(22-)29〜42(-45)cm、幅(5.4-)7.7〜12(-15)cm。側羽片は長楕円状披針形、長さ(1.8-)2.8〜5.3(-7.9)cm、幅(0.7-)1〜1.6(-2.2)cm。小羽片は三角状長広楕円形で基部前側に耳片が発達し、長さ(0.3-)0.5〜0.7(-0.8)cm、幅0.3〜0.5cm、先は芒状、縁は浅い鋭鋸歯縁。質はやや硬い紙質、緑色でやや光沢がある。
葉柄は長さ(4.9-)8〜12(-15)cm、基部には広披針形(披針形のものが混じる)で淡褐色の鱗片が密につく。葉柄中軸にもやや密に鱗片がつき、披針形〜線状披針形で淡褐色、突起縁で先はやや捩れる。
胞子嚢群は葉身の先端(小羽片の先端)からつき始め、小羽片のごく辺縁寄りにつき、円形で径約1mm、包膜は円形で全縁、楯状につく。
- 分布・生育地 :
本州(関東〜近畿地方)、四国、九州(大分、宮崎、鹿児島県) (国外:日本固有) 山地林下
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2015年5月6日 東京都八王子市 中上・全体2 2016年11月5日 同 上 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 中下・胞子嚢群、以下全て 同 上
- 撮影記 :
中国地方に出かけた際、シダに詳しい地元の方が、この地域でもこのシダが見つからないかと一生懸命探していて名前が記憶に残った。
本州での分布は関東〜近畿地方だが、どこでもそんなに多い種ではないようで、八王子の山奥の林縁で教えられた時は大喜びした。
ただ、その時は常緑の葉は痛み、新葉はまだ展開したばかり、胞子嚢群も未熟な状態だった。
秋、現地を訪れると、以前撮影した株は見当たらなかったが、近くに地面に着きそうなぐらい低く広がった株がいくつかあり、胞子嚢もしっかり熟していた。
チャボの和名は全体に小さいことに由来している。
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