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- 科名・属名 : オシダ科 カナワラビ属
注.APG分類では学名(Arachniodes yakusimensis)
- 特徴 :
草丈50〜100cmの常緑性シダ。
根茎は短く横走し、黄褐色の鱗片を密につける。
葉身は2回羽状複生し、卵状楕円形で長さ35〜75cm、幅25〜40cm。側羽片は5〜10対、上部は側羽片と同じ頂羽片となる。羽片は線状披針形で基部が最も広く、下部の側羽片の最下小羽片が羽状全裂することがある。小羽片は長楕円形で深く切れ込み、葉身が細長くなり、辺縁は先が刺に終わる鋸歯がある。質は革状草質で無毛。
胞子嚢群は葉脈に頂生し、裂片の辺縁近くにつく。包膜は無毛で全縁。2倍体のみ知られる。
- 分布・生育地 :
四国、九州、沖縄 (国外:台湾、中国南部) 山地林下
- 撮影月日・場所 :
2008年4月26日 鹿児島県屋久島 (上は拡大写真あり、写真をクリック) 中 2007年12月2日 同 上 下・胞子嚢群 2007年12月3日 同 上
- 撮影記 :
オオカナワラビの変種とされ、基本種に比べ小羽片が深く切れ込んで葉身が細長くなり、包膜は無毛で全縁であることが違いとされている。
ただ、最近のAPG分類では独立種として学名がつけられている。
屋久島では林下の登山道や林内を探していると比較的よくよく目にするシダである。
屋久島には名前のよく似たヤクシマカナワラビが分布しているが、こっちは危急種でなかなかお目にかかれない。
その他のシダ
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