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- 科名・属名 : オシダ科 ヤブソテツ属
- 特徴 :
長さ30〜100cmの常緑性シダ。
根茎は直立〜斜上し、葉をつける。
葉は1回羽状複生、葉身は長楕円状披針形〜披針形、長さ(34-)48〜61(-75)cm、幅(11-)16〜20(-21)cm。側羽片は(5-)10〜15(-20)対、長楕円形で長さ5〜12cm、幅2〜5cm、他の変種に比べて大型で幅が広くて間隔も大きく、先端は鎌状に曲がり、基部上側には耳辺のあるものが多い。質は厚い紙質、淡黄緑色で光沢は少なく、縁は波状縁〜微鋸歯縁。
葉柄は淡緑色、長さ(11-)15〜24(-34)cm。全体にやや密に鱗片があり、葉柄基部の鱗片は長楕円状披針形、褐色〜黒褐色、上部のものは線形〜線状披針形。
胞子嚢群は裏面全体に散在し、特に辺縁寄りに多く、円形で1mm前後、包膜は円形で楯状につき、灰白色で全縁か辺縁が不規則に切れ込むことがある。
- 分布・生育地 :
北海道(後志)、本州〜九州 (国外:朝鮮、中国、インドシナ、南アジア) 山地林下
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2017年12月5日 東京都八王子市 中上・全体2 2008年12月29日 静岡県浜松市 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 中下・胞子嚢群1 2017年12月5日 東京都八王子市 左下・胞子嚢群2 2008年12月29日 2008年12月29日 静岡県浜松市 右下・葉柄基部鱗片 2017年12月5日 東京都八王子市
- 撮影記 :
この種は色々な考え方があり、広義のヤブソテツとしてヤマヤブソテツなどを分けない考え方もあるが、ここでは一応変種として載せた。
図鑑(平凡社)によると、狭義のヤブソテツは側羽片が普通15〜30対、幅は3cm以下で基部の耳片が発達しない点が相違点として挙げられている。
狭義のヤブソテツとともに山地林下でよく見かけるが、逆にそのことが丁寧に撮影しないことにつながり、いい写真が少なかった。
常緑なので、冬撮影した写真が多かったが、青カブリしたフィルムの写真は、スキャン後調整しても追いつかなかった。
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