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- 科名・属名 :
リュウビンタイ科 リュウビンタイ属
- 特徴 :
草丈3〜4mの常緑性シダ。
根茎は塊状で直立し、葉の落ちた托葉を多数つけ、古いものでは径30cmを越える。
葉は数個叢生し、葉身は楕円形〜広楕円形、2回羽状複生、長さ2〜3m、幅1〜2m。羽片は7〜15対、披針形〜狭長楕円形で長さ35〜60cm、幅15〜20cm。小羽片は15〜30対、披針形で長さ5〜15cm、幅1〜2cm。先は鋭尖頭、浅い鋸歯縁で短い柄がある。脈は分岐しないか1回分岐し、各小脈の間に辺縁から中肋の1/3程度まで偽脈が伸びる。葉柄は1〜1.5m、径数cm、平滑、緑色で白緑色の線状斑がある。
胞子嚢群は辺縁の約1mm程度内側、小羽片の側脈の両側に2列に並び、楕円形で長さ1〜1.3mm、幅0.5〜0.8mm。
- 分布・生育地 :
本州(伊豆半島以西、伊豆諸島)〜四国・九州(各南部)、沖縄 (国外:中国、台湾) 湿度の高い林下
- 撮影月日・場所 :
2007年3月24日 鹿児島県屋久島 (上は拡大写真あり、写真をクリック) 下・胞子嚢群 同 上
- 撮影記 :
南西諸島では沢沿いの林縁でそこそこ見かけるが、高さ3mを越えるような大きさになり、全体を写し込むにはスペースが確保しにくく撮影には苦労する。
北は伊豆半島あたりまで分布し、伊豆の神社の境内で見たものは北限の自生地として天然記念物に指定されていた。
この科やヘゴ科のシダは何mの大きさになることもあり、下にたって見上げると中生代の雰囲気で、その辺から恐竜が顔を出しそうな気がする。
その他のシダ
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