シノブ(忍)

Davallia mariesii


シノブ

  • 科名・属名 : シノブ科 シノブ属

  • 特徴 :
     草丈15〜30cmの夏緑性シダ。
     根茎は長く這い、広い間隔で葉をつける。鱗片は密につき、線状披針形で褐色〜灰褐色。
     葉身は三角状卵形で3〜4回羽状深裂し、長さ10〜20cm、幅8〜15cm。裂片は長楕円形〜披針形。鋭頭で幅1〜2mm。葉柄は長さ5〜15cm。
     胞子嚢群は裂片の辺縁近くに1個つき、包膜は長さ約1.5mmでコップ状。

  • 分布・生育地 :
     北海道(南部)〜沖縄  岩上や樹上

  • 撮影月日・場所 :
     2011年6月6日  神奈川県愛甲郡
     下・胞子嚢群 2007年8月4日  群馬県甘楽郡

  • 撮影記 :
     日本全土の岩上や樹上に着生し、沖縄を除き夏緑性で秋には紅葉する。
     時代小説などを読んでいると、江戸時代、このシダを植え込んだシノブ玉を観賞用として商いする「釣り忍売り」という商売があったようだ。
     シノブ(忍)の和名は、土がなくてもシノブ玉として育てることができるという「耐え忍ぶことができる」性質からきているといわれている。

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