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- 科名・属名 :
シシガシラ科 ヒリュウシダ属
- 特徴 :
草丈1〜2mの常緑性シダ。
根茎は塊状で直立かわずかに斜上し、葉を叢生する。
葉身は単羽状、披針形で長さ60〜150cm、幅25〜45cm。羽片は30〜50対、線形で斜上し、大きいものは長さ約30cm、幅1.2〜2cm。基部は円形か切形で無柄であるが、上部のものは基部が中軸に流れることがある。質は革質、緑色で無毛、羽軸の表側は隆起し溝がある。葉柄は太く、わら色〜淡赤褐色、長さ約60cm。基部は根茎とともに、暗褐色で長さ約2cm、幅1〜2mmの鱗片を密につける。
胞子嚢群は羽軸に沿って長く伸び、包膜は狭く幅約0.7mm、胞子嚢が成熟する前に裂ける。
- 分布・生育地 :
九州(屋久島以南)〜沖縄、小笠原 (国外:アジア〜オセアニア) 山麓の原野、山地の明るい林下
- 撮影月日・場所 :
2015年10月7日 沖縄県国郡 中・新葉、右下・葉先 同 上 下左・胞子嚢群 2007年11月18日 沖縄県西表島
- 撮影記 :
成葉は長さ2mを越え、叢生する葉が広がり、登山道を覆うような大きさになる迫力のあるシダである。
しかし、中の写真のように若い葉はやや紅色を帯びた黄緑色で美しく、その葉先も下右の写真のようにカールし、可愛い姿を見せる。
沖縄では林道の法面や登山道際に普通に見られるシダで、若い葉とともにイメージするとすぐに覚えられる。
その他のシダ
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