タカワラビ(高蕨)

Cibotium barometz


タカワラビ1

  • 科名・属名
  • : タカワラビ科 タカワラビ属

  • 特徴

  •  長さ1〜3mの常緑性シダ。
     根茎は大きく斜上し、長さ1〜1.5cmの黄金色の毛が密生する。  葉柄は緑色で、側面には通気孔が縦に並ぶ。
     葉は3回羽状深裂し、長さ1〜3m、幅1m以上になる。羽片は中部のものが最大で、長さ40〜80cm、幅25cm。小羽片は狭披針形で、先端に向けて次第に狭まり、長さ10〜15cm、幅1.5〜2.5cm、深裂し、裂片は長楕円形、鋭頭で波状縁、長さ0.8〜1.4cm、幅約3mm、裏面は灰白色。
     胞子嚢群は脈端につき、2枚の包膜に挟まれ、外側の包膜は円形、内側のものは楕円形。胞子は淡黄色。

  • 分布・生育地

  •  九州(沖永良部島以南)〜沖縄
     山地の向陽地

  • 撮影月日・場所

  •  2007年3月18日 沖縄県西表島
     中 2007年2月18日   同 上
     中は拡大写真あり(写真をクリック)
     下・胞子嚢群 2007年10月29日   同 上

  • 撮影記

  •  山地の崖、林道の法面、水辺の斜面などに生え、大きいものは3mにもなる。
     いかにも南方系と思わせる大きなシダで、沖永良部島から南の地方に分布している。
     胞子嚢は写真のように2枚貝が口をあけたようなユーモラスな形をしていて、姿形の豪壮さとは対照的で、見ていても飽きない。
     沖縄には林道の際にも大きな群落があり、大きさに感動して並んで写真を撮りたいところであるが、シダの茂みにいりハブには気をつけて欲しい。

    その他のシダ
タカワラビ2

胞子嚢