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- 科名・属名 : トクサ科 トクサ属
- 特徴 :
草丈50〜80cmの常緑性シダ。
地下茎は地中を長く匍匐する。
地上茎は円形、普通分枝しないが稀に短い側枝を出すことがあり、長さ(32-)50〜75(-105)cm、径(3.1-)3.4〜3.8(-4)mm。質は硬い草質、14〜50本の隆条があり、緑色で中空。
葉鞘は茎を密に包み、長さ(0.6-)0.7〜1(-1.3)cm、辺縁は暗褐色。歯片は長い三角形、膜質で辺縁は淡褐色、中心部は黒褐色、早落性で長さ(0.9-)1.9〜2.8(-3.5)mm。
胞子嚢穂は茎に頂生し、長さ(0.7-)0.8〜1.3(-1.9)cm、幅(0.3-)0.4〜0.5(-0.6)cm。柄はなく、先端は微突起状。
- 分布・生育地 :
北海道〜九州(関東や西日本は逸出か栽培) (国外:朝鮮、中国、ロシア、モンゴル) 日のよく当たるやや湿った場所
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2007年5月12日 北海道礼文島 中・全体2 2015年9月5日 静岡県熱海市 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 中下・胞子嚢穂1 2016年5月23日 栃木県日光戦場ヶ原 下・胞子嚢穂2 2015年9月5日 静岡県熱海市
- 撮影記 :
北海道〜九州まで記録されているが、基本的な分布域は北海道〜本州(中部地方以北)で、関東地方や西日本の記録は栽培品の逸出の可能性が高いとされている。
そのことから考えると、北海道礼文島と日光戦場ヶ原の株は自生と考えられるが、静岡県での撮影の株は多分逸出だろう。
写真でもわかるが、群生して生えていることが多く、まとまるとそれなりに絵になる。
和名の漢字表記は木賊または砥草とされ、砥草とは茎に珪酸が多く含まれ、それを物を研ぐのに使ったことからつけられている。
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