ホウビカンジュ(鳳尾貫衆)

Nephrolepis biserrata


ホウビカンジュ

  • 科名・属名
  • : ツルキジノオ科 タマシダ属

  • 特徴

  •  草丈1〜2mの常緑性シダ。
     根茎は斜上から直立し、葉を多数つけ、鱗片は長さ5mm、幅0.8mm、薄くて褐色。
     葉身は披針形〜狭披針形、単羽状で、長さ0.6〜2m、幅20〜40cm。側羽片は多いものは70対を超えることもあり、線状披針形〜披針形で、長さ約15cm、幅約1.5cm、先端部はやや鎌状になる。側羽片は薄いが質は硬く、先は鋭尖頭〜尾状、基部はくさび形〜円形。葉柄は長さ30〜60cm、わら色で、細い鱗片を密生する。
     胞子嚢群は辺縁と中肋の間、辺縁の1/3に近い位置に1列に並び、円形で包膜は径約1.5mm。

  • 分布・生育地

  •  九州(トカラ列島以南)〜沖縄
     産地の林内、林縁の岩上、樹幹に着生

  • 撮影月日・場所

  •  2007年11月18日 沖縄県西表島
     下・胞子嚢   同 上

  • 撮影記

  •  分布はトカラ列島以南であるが、八重山諸島などに出かけると、道路の法面、林道際の斜面などに群生しているのをよく見かける。
     葉は斜面から垂れ下がってつき、大きいものは長さが2m近いものまである。
     西表の定宿では、この新芽を茹でてサラダとして出してくることがあるが、あまり癖のないあっさりした味である。

    その他のシダ