ヤンバルタマシダ(山原玉羊歯)

Nephrolepis hirsutula


ヤンバルタマシダ

  • 科名・属名

  •  ツルキジノオ科 タマシダ属

  • 特徴

  •  長さ40〜100cmの常緑性シダ。
     根茎は短く直立して葉を叢生する。
     葉は単羽状で、葉身は線状披針形、多数の側羽片を2cm間隔程度で密につけ、長さ30〜100cm。羽片は多少鎌状で、長さ8〜15cm、幅2cm。先は鋭頭、基部は不斉で、上部に顕著な耳があり、下部はほぼ円形、辺縁は浅裂。質は草質からやや厚い。
     胞子嚢群は羽片の辺縁近くにつき、円腎形で径約1mm。

  • 分布・生育地

  •  沖縄、小笠原  日当りのいい斜面

  • 撮影月日・場所

  •  2007年3月17日 沖縄県石垣島
     下・胞子嚢   同 上

  • 撮影記

  •  園芸用でよく栽培されているタマシダによく似たシダで、沖縄や小笠原に自生している。
     タマシダとの違いは羽片が大きく、先が鋭頭で基部の上側にはっきりした耳があること、ソーラス(胞子嚢)の位置がより辺縁側に近いところにつくことなどである。
     沖縄では道端や林縁、草地などの明るい斜面でよく見られ、格好の良いシダの一つである。

    その他のシダ
胞子嚢