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- 科名・属名 : チャセンシダ科 チャセンシダ属
- 特徴 :
草丈5〜10cmの常緑性シダ。
根茎は短く斜上する。
葉は1〜2回羽状複生、葉身は三角形〜三角状卵形、長さ(1-)1.8〜3(-3.6)cm、幅(0.8-)1.3〜2.2(-2.9)cm。側羽片は広三角状卵形〜楕円形、長さ(1-)1.2〜1.5(-1.8)cm、幅(1-)1.1〜2(-3.6)cm。裂片の先は円頭〜鋭頭、先は歯牙縁だが他は全縁。質は硬い紙質で厚く、濃黄緑色で裏面は淡色。
葉柄は淡緑色、長さ(1.5-)3〜4.9(-6.8)cm。鱗片は基部に密につき、黒褐色で狭披針形〜線状披針形。中軸の葉軸上にも黒褐色の鱗片がある。
胞子嚢群は裂片の中央寄りにつき、線形で長さ(2.4-)3.2〜4.9(-7.1)mm。包膜は半透明で辺縁は裂ける。
- 分布・生育地 :
北海道〜九州 (国外:北半球の温帯域に広く分布) 石灰岩地の岩上
- 撮影月日・場所 :
上・全体 2012年10月6日 広島県帝釈峡 中・全体2 同 上 (上、中は拡大写真あり、写真をクリック) 左下・胞子嚢群、右下・葉表 同 上
- 撮影記 :
石灰岩地だけに生えるシダで、北半球の温帯域に広く分布し、日本でも本州〜九州まで見ることができる。
とはいっても石灰岩地ならどこでも見られるわけではなく、初めてお目にかかったのは渓谷美で有名な広島県の帝釈峡だった。
ここは石灰岩地のため多くの変わった植物が見られるため何度か訪れこのシダも知っていたが、シダに興味を持ち始めてからやっと撮影した。
初めて見た時は岩上に張り付くように生えていたが、後日同じ場所で出会った時は10cmを越える高さまで斜上していて、こんなに大きくなるのかとびっくりした。
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