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- 科名・属名 :
チャセンシダ科 チャセンシダ属
- 特徴 :
草丈15〜30cmの常緑性シダ。
根茎は短く斜上し、葉を叢生する。
葉身は卵形〜三角状長楕円形で2〜4回羽状深裂し、長さ10〜18cm。先端は尾状に1〜4cm、単羽状に伸びる。羽片や小羽片には短い柄があり、終裂片は披針形で長さ約3mm、幅1〜1.5mm、全縁で無毛、緑色。各軸には翼がある。葉柄は緑色で扁平、長さ5〜20cm。
胞子嚢群は裂片に1個つき長楕円形、包膜は長さ2〜4mmで宿存性。
- 分布・生育地 :
本州(房総半島、東海地方、紀伊半島、淡路島、山口県)〜沖縄 (国外:朝鮮(済州島)、台湾、中国南部) 林内の岩上、まれに地上
- 撮影月日・場所 :
2008年12月14日 沖縄県西表島 中 2008年12月29日 静岡県浜松市 (上、中は拡大写真あり、写真をクリック) 下・胞子嚢群 2008年12月14日 沖縄県西表島
- 撮影記 :
西表島の沢の源頭、湿った岩上に生えていたシダ、2週間後、静岡県の沢沿いの岩場で同じシダを目にした。
千数百キロ離れた場所に生えている同じシダ、分布域が広い植物は珍しくも無いのに、何となく寒々しい岩場が暖かく感じられた。
割合に小さくすっきりした草姿のシダで、胞子嚢群もころんとして円くて可愛く、その後も色々な場所で出合う度に懐かしい気持ちにさせられる。
その他のシダ
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